元経営者が多かった。
あるリフォーム会社に言ってる時に、数字が悪く 店長がカツを入れるにあたって ”もと社長は手を挙げてみなさい”的なことをいうと 10人中7人ぐらいの割合で 元社長といわれる人がいた。
その頃はちょうど、バブルが飛んで 世の中は非常に不景気で 多分、今までのようにはいかなく 会社がどんどん連鎖倒産した時代だ。特に内需の格差がひどかった。
それまでは建設業界や 不動産業界はバブルで景気が非常によかったが、バブル崩壊とともに、銀行の締め付けで 特に大きな不動産屋や 建設業界がつぶれて 連鎖倒産。借金も何億、何百億単位で、親の代を受け継いだ2代目社長なんかは大変だったと思う。
その頃、リフォーム業界は好景気で 給料も高額をうたってたから 支店長クラスで200万とかだったので それは入社してくる人も多かった。また、年齢制限もなく70歳を越した方もいた。そんな時だったので 元経営者も非常に多かった。
年齢的にも50歳以上のかたばっかりで・・・。
でも、7割がた経営者だったっていうのには 少し驚きだった。
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元経営者は営業ベタ。
それが、営業に出ると全然できない。
元経営者ってなんでもできそうで 偉い人なんだろうと思っていたので これが、営業ができないとなると・・・、どうなんでしょう。まずは、飛び込みが下手で、笑顔やこびが売れない。へんなプライドがあるんでしょうか?にこやかに話せないというか 仲良くなれないというか。
世の中 何の因果か ついてるついていないで人生が決まるとは思うが、2代目に生まれるのも 会社がつぶれるのも人生といえば人生で・・・。
人生、ついてるついてないで えらい違いですが。それにしても営業ができない。
そこは少しは 元経営者のプライドで ちょっとでも結果を出してほしいということで ハッパをかける意味で支店長も言ったんでしょうけど、それでもできない。結果的にやめていく人が多かった。
営業経験は役に立つ。
このへんの話では やっぱ、営業ができれば 今後 自分で何かをやる時にも 自分が扱う商品を売り込みに行く時にも 営業経験は非常に役に立つと思うが。
基本的に経営者だからと言って営業ができるわけではない。これは役割の問題でって思うかもしれないが、考えかたの違いもあるかも知れないが。この辺がこの時代の変革の時期で、それまではお金で人を雇う。
その時に営業ができる人、技術ができる人 経理ができる人、もっといえば、経営ができる人、要は、人・もの・金をうまく動かす。
これが経営者の手腕で 何もできなくても雇って アセンブリすれば会社ができると それまではそう思われてた。ところが、バブル崩壊後は 経営者は何かにたけていないと 経営者ができない。技術にたけてる、営業にたけてる、金融にたけてる みたいな、秀でたものがなければ、経営者になれない時代になった。
多分バブルが飛んで金銭的なものがリセットされた感じで。また、何かにたけてる人がお金を持ち その後はお金の力で 人をかって動かす そんな時代の変遷期だったんでしょう。
なので、元経営者といっても たたきあげの経営者はいなく 何もできない。もと技術や もと経理なんかは到底できない。でも、営業は誰でもできるので プライドを捨てて 素直に努力すればいいだけなので、それは今後、何かを売りだすにしても役立つもので・・・。
また、1から始められるのに もったいないとか思いましたが・・・。