「立春」の4日早朝、
もろみを機械で搾った生原酒を瓶に詰め、午前6時半頃から集まった酒販店主ら約30人が、「立春朝搾り」と記されたラベルを貼っていった。神社の宮司が無病息災などを祈願しておはらいし、店主らが持ち帰り、予約を受けた客らにその日のうちに届けた。立春朝搾りは、各地の酒販店や蔵元などでつくる「日本名門酒会」によって1998年に始まった。今年は40の蔵元が参加し、約30万本(720ミリ・リットル換算)の出荷が見込まれる。賀茂泉は2003年から県内で唯一参加し、今年は約8000本(同)を出荷した。税別で720ミリ・リットル入りが1500円、1・8リットル入りが3000円。同社の前垣寿宏副社長は「華やかな香りに仕上がった。おはらいを受けた縁起酒で春の始まりを祝ってほしい」と話した。