吟醸香立つ「立春朝搾り」

立春の4日、早朝に搾って瓶詰めした日本酒をその日のうちに愛好家に届ける「立春朝搾り」が、愛荘町の蔵元「藤居本家」で行われた。酒の普及に取り組む「日本名門酒会」(東京都)が、1998年から開催。今年は全国40の蔵元が参加し、この日だけで約29万7000本(720ミリ・リットル瓶換算)を出荷した。藤居本家では未明から、酒米に「吟吹雪」を使った純米吟醸酒の瓶詰め作業。県内15の酒販店関係者約25人が、2500本の瓶に「立春朝搾り」と記されたラベルを貼った。酒は近くの神社でおはらいを受け、出荷された。酒造りを担当した杜氏とうじの西沢拓也さんは「立春という限られた日に最高の状態に仕上げるのは難しかったが、吟醸香が立つすっきりしたうま味のある酒になった」と語った。

立春朝搾り



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