奈良市の蔵元、今西清兵衛商店 「立春朝搾り」の出荷作業

「立春」の4日、早朝に搾(しぼ)ったばかりの日本酒を瓶(びん)詰めして全国に届ける「立春朝搾り」の出荷作業が、「春鹿」で知られる奈良市の蔵元、今西清兵衛商店で行われ、関係者約100人が計約1万3千本にラベルを貼りつけた。全国の日本酒の蔵元120社と酒販店など約1700店で構成する日本名門酒会(東京都)が、立春に搾り上がった酒を飲み、福を呼び込んでもらおうと平成10年から企画。この日は全国で40社の蔵元が計約30万本を出荷した。今西清兵衛商店の出荷作業には、関西のほか東京都や長野県から酒販店など約55店のオーナーらが参加。未明から搾って瓶詰めされた春鹿の純米吟醸生原酒に、「立春朝搾り」と書かれたラベルを手際よく貼り付けた。朝食後、今宮戎神社(大阪市)の宮司らのおはらいを受けると、オーナーらはそれぞれの顧客のもとへ酒を届けに行った。今年は昨年よりも香り高く、柔らかい味わいの酒が完成したといい、今西清兵衛商店の今西清隆社長(56)は「今日からまた新たなスタートを切るような気持ちで酒を飲んでいただければ」と話した。天理市の登(のぼり)酒店の登和哉さん(40)は「朝早いですが、できたての酒をお客さんに飲んでもらい、よろこんでほしい」と話した。

奈良でも立春朝搾り!



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