生原酒「越の誉 立春朝搾り」の出荷作業が行われた。

立春の4日、柏崎市の原酒造で搾ったばかりの生原酒「越の誉 立春朝搾り」の出荷作業が行われた。2007年の中越沖地震で大きな被害を受けた同社で、翌08年から続いている行事。県内外の酒販店関係者らが、当時に思いをはせながら、縁起酒のラベル貼りなどに汗を流した。立春朝搾りは全国の酒蔵と酒販店をつなぐ「日本名門酒会」が企画し、20年目となる立春のイベント。地震で約7割の建物が全壊した原酒造は「地震に負けられない」と参加している。今回は720ミリリットルで約4千本分を出荷。4日未明から搾り始めた新鮮な酒は、爽やかですっきりした味わいという。作業には県内外の9酒販店から13人が参加。原吉隆社長が「震災から10年を迎える。温かく見守ってもらい、ありがたい」とあいさつした後、無病息災や商売繁盛を祈願しながら、ラベルを貼り付けた。初回から参加している関根酒店=三条市=の代表は「頑張ってここまで復興してきたと思う。お酒を待っているお客さんに早く届けたい」と話した。

立春朝搾り



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