偉い先生を引き留めるために・・・。
旧中島病院本館とは 津山市田町にあるこの辺で最初に建てられた 病院づくりの建物である。建てられたのは大正6年で 今は国登録有形文化財になっている。それはそれはお城のような素晴らしい風情のある建物である。
多分すごい先生だったんだろうが、中島病院の二代目が 東京帝国大学 医科大学を出られた先生みたいで、東京大学の医学部なんだろうけども その素晴らしい先生を引き留めるために 地元の瀬尾銀行のこれも頭取 なんだろうけども・・、瀬尾順平さんが筆頭になって このモダンで洋風な建築物を建てたそうである。素晴らし先生を この津山の街に残すためにということで 相当惚れ込んでいたのか それとも この津山にいい先生がそんなに存在しなかったのだろうか・・・、そんなかんじなんでしょうか 事実はわかりませんが。
今は、市が使ってる浪漫館
でも、当時としてはすごいお金がかかってるんだろうと思いますが。こういうレベルの高い方々の考えは 想像もつきませんが とにかく高額なお金がかかるっていうことは 常のようですが・・・。
今は市の持ち物で城西ロマン館ということで、ギャラリーや喫茶室 街の資料館展示室等になっているそうだ。この辺の事情はどこの登録有形文化財に至っても その維持費というのが非常に大変で やっぱり地元の市に寄贈して、 街がその建物の維持をするっていうのが通常だろうと思う。
登録文化財は維持費が大変です。
登録有形文化財ともなろうものなら 個人で維持費を出すには非常に高価なものになってしまう、この建物もそうだがいろんな意味で昔の建築法 その建築にちなんだ修繕をしなければならない これが非常に高価なものになってしまう。こんなに大きくなくても 個人の持ち物として登録有形文化財に指定された建物の所有者の方々に聞くと その辺は大変しんどそうだ。市や国の補助もなく 修繕や改築の計画を相談しなければならない。いろんな指摘もあるらしい。でも少しは補助金なんかも出るんだろうとは思うが・・・。