出来たての日本酒、香り高く 愛荘の蔵元で蔵出し

立春の早朝から搾った日本酒「立春朝搾り」の蔵出しが四日、愛荘町長野の蔵元「藤居本家」であった。夜明け前から酒販店の関係者がラベル貼りや箱詰めをして、出来たての日本酒を客に届けた。暦の上では春が始まる立春に造ったお酒を楽しんでもらおうと、全国の蔵元や酒販店などでつくる日本名門酒会が主催。二十年目の今年は全国三十四都道府県、四十蔵で一斉に蔵出しをした。二十九万七千本(七百二十ミリリットル換算)を出荷する。県内では午前六時すぎから、藤居本家に同会の加盟酒販店主など二十五人ほどが集合。未明から搾って瓶に詰めた約二千五百本に「立春朝搾り」のシールを一本ずつ慎重に貼り、箱に詰めていた。今年の立春朝搾りは米のうま味を引き出し、香り高い仕上がりになっているという。杜氏(とうじ)の西沢拓也さん(40)は「二月四日の完成を目指して造る特別な日本酒。毎年環境が異なるが、今年もよい出来です」と話していた。取り扱っている加盟店は、日本名門酒会のホームページで確認することができる。

滋賀県 立春朝搾り



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