とある”証券会社”の営業4


取引明細は出してるが、

よく出来た”買い増し”方法で お客さんのお金は どんどん増えていく。

これが、微妙なのは 商品取引は株式のように個人名義で取引きするわけではなく 商社間の会社名義の取りひきなので 名目上は、お客様にも取引き明細を通知して いま、いくらの玉立てで いくらの金額になっていますていう 明細書は通知するが、その取引証拠は個人ではない。

名目上は取引明細で通知するが、合算して会社が保存してるように思えるが。

で、結果 取引が損金を出して どんどん損金を出して その損金分が会社にストックされていく仕組み?なのでは・・・。

それが農水省の看板をもった強みで 大義が建つ。すごい仕組みです。その頃の金融業界は内容が実にダークです。それで、このころの相場のお客さんは ほぼ、損金をだして やめていくことになる。

昔のことですから・・・。

常備薬は胃薬です。

この時の”買い増し”をする方々が非常に人間味があって・・・。大体、みなさん胃薬を飲んでる感じです。

そりゃそうです、1週間ぐらいで500万ぐらいをお客さんに催促するわけですし、ひどい時は ”もうできません。”って感じでお客さんが会社に来る。

悲惨な顔で 会社にきて応接に通されて その時にまた、キャン止めをして入金してもらうって そりゃ、胃がやられます。そんな事を好きでやってる人はいないと思いますし、人間的にも良心がやられてしまいますが。それで、みなさん胃薬が常備薬になってる感じです。

毎日のように酒も飲みます。酒でも飲まないとやってられないって感じです。その頃の北浜界隈の居酒屋は 証券屋の人間も多く、話声も聞こえてきますが。先物は100万200万ですが、株式の場合は1000万単位の話をしてますが・・・。

1億ぐらい出さないと証券マンも一生けん命になってくれない感じです。

”そんなしょぼい金額で働けるか”って感じですが、お客さんがきいてたらどうするって感じです。

そんな北浜界隈です。

手数料が安い。

それでも、毎日マネーゲームに付き合わされて 自分でも見たことのないような金額を お客さんに請求する。それも証券のように 取引手数料がしっかりしてて それで飯が食えるだけの金額がはじければいいが、先物の場合は少ない手数料で とんでもなくって 何か裏工作でもなければやってられない。

株式の場合はお客さんに儲けていただいて それで手数料を頂く方向で営業できる。

会社命令で 飛んでもない推奨銘柄があるかも知れないが、それでもみんなで買えば、誰かは儲かる。

その中から個人的に手数料が頂ける場合も多々あるが。多分 その頃の先物の場合は、損して頂いて会社の利益が上がる仕組みのようで そんな営業は誰でもいやですが・・・。

営業全般に株式のような理にかなった営業はなかなかない。喜んでいただいて儲けるなんて・・・。

ほとんどの商売は高額で売れば売るほど 会社の利益が上がる。

それが、薄利多売ならいいが、それじゃ儲からない。何百万ですから・・・。

疲れ方が悲惨です。

しかも割に合わない給料で 歩合もつくが微々たるもので 毎日やってられないって感じですが・・・、どうでしょう。


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