安曇野にある”碌山美術館”に行ってみた。


NHKの大河を見て知った。

今回の長野県の松本に行ったのは、昔テレビで見た”おひさま”っていうNHKの大河ドラマがあって それを見てこの辺綺麗なとこやんって 思って よくよく見てると安曇野が舞台で 安曇野ってのは長野の2大都市の松本の少し南、この辺の小さな溝?川見たく大きくはない、道沿いの用水路?のせせらぎがすごくきれいで それを見たいがための松本旅行で さすがにアルプスのふもとです、せせらぎが綺麗!それで この辺の名所を回ってみた。この碌山美術館もその一つ、これは安曇野市にありますが。


■見た目が協会、この中が展示場


■こんなのがところどころに

穂高出身の荻原碌山

”碌山美術館”は、この安曇野の穂高出身の荻原碌山の個人美術館でその作品と資料の蒐集、保存および公開を目的として、1958年に開館された美術館である。また、碌山と関係の深い芸術家たち、高村光太郎、戸張孤雁、中原悌二郎らの作品も併せて展示もされている。キリスト教教会堂を思わせる建物に碌山の彫刻・絵画・書簡等を展示している。2009年に国の重要文化財に登録された。はっきり言って高村光太郎は聴いたことはあったが、碌山先生はあまり存じ上げなかったですが、でもこの人物の話が結構いい話で・・・。


■中庭的に、結構 休憩できる。


■洋風な建物


■展示品とか多数。

ロダンの弟子でもあった

”考える人”だったっけ”ロダン”という彫刻家は非常に有名だけど 碌山(ろくざん)先生のろくざんは どうもこのロダンからきたもののようだ。絵画を目出してた先生が、なぜか彫刻になったのは ロダンの影響らしくロダンの弟子でもあったそうで 荻原碌山は本名”守衛”というが 碌山になったらしく 日本のロダンとも言われてるらしい。碌山は、バイトをしながらアメリカにいったり、パリを中心にヨーロッパを修行で回ったりと 世界で絵画や彫刻の勉強をし、日本に戻って作品を作り続けて 30歳という若さでこの世をさった。その間につくった作品、彫刻であるが これが石工ではなく”鋳造”って言われるもので 彫刻を作り 塑像を作って それを型にして、鉄やアルミ 真鍮とかが入った合金を溶かしたものを型に流し込んで できたもの それが”鋳造”っていうやつで その作り方も紹介されていたが、なかなかの作業で また、綺麗に人間の形とか 顔の形とかを取るのもあるが、そのでこぼこ感がすごい。油絵みたいで そのでこぼこ感が作った人の個性を表してる感じで なんか奥が深いって感じがする。


■女のこの像


■やっぱ、協会みたいです。

相馬黒光との出会い

また、この荻原碌山という芸術家の人生が面白い。碌山先生には、”相馬愛蔵”という実業家のパトロンがいて、その経緯も面白い。病弱な碌山先生は小さいころから読書が好きで 17歳の頃読書をしてると、”相馬黒光”という通りすがりの若い女性から声をかけられ、その人にいろんな芸術を紹介され、洋画家になろうと決意するが、それが同郷の尊敬する相馬愛蔵の新妻だったという話から始まるが。要は、荻原碌山はこの黒光を好きになってしまう。そして、黒光の夫が事業も順調で やっぱ、浮気をしてしまう。その苦しむ黒光をみて 夫はいない間の埋めあわせをしていたような荻原碌山は、好きな気持ちが絶頂期になって 多分そのことで病になり死んでしまうんだと思うが、ただ相馬夫婦の事業は成功し 東京の喫茶室に始まって 中村屋という有名な存在になってしまい、今現在は食品会社の上場企業になっている。なんともドラマティックないきさつで・・・。


■荻原碌山


■相馬黒光


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